神道の知識

家庭のおまつり

 御家庭でのお祭りは、家族1人1人の幸せはもとより御家庭の安泰のために不可欠なものです。
 神棚は、私たち祖先の神様を奉る美風として日本民族古来の伝統であり、家庭生活における最も大切な要素であります。居間など、家の清浄で高い処に、南か東向きの方位に設けます。御家庭を守護して下さる、神宮大麻神札・浅間神社神札・竈三柱神札(火防の神様)の御札を神社から受け、お奉りしましょう。

お正月は新たな気持ちで

 年の暮れになると、どの家庭でも大掃除をして新しい年を迎える準備をします。その際には、神棚も祖霊舎も同様にきれいにし、神棚(宮形)にお納めする御神札も新しくします。

 これまでおまつりしてきた御神札は、お守りなどと一緒にまとめて、神社に設けられている古神札納所にお納めするか、神職さんに直接お渡しして、お焚き上げをお願いします。

 1年もたちますと、旅行の際に各地の神社をお参りするなどして、その年におまつりしてきた御神札が随分と多くなることもありますが、遠方の神社の御神札を近くの神社にお納めしても差し支えありません。大切なことは、家族が清々しい気分で新年を迎えようとするときには、神棚も祖霊舎もきれいに御神札も新しくして、新たな気持ちで家庭のまつりを続けてゆくことです。