御祈祷の御案内

成人祓(せいじんばらい)/成人のお祓いの御案内

古来より、男子は15歳、女子は13歳になると元服(げんぷく)といい、髪形をあらためて社会から大人として認められる為の儀式を行いました。平安時代は貴族の行事でしたが、江戸時代になると庶民にも広まり誰もが行うようになったと云われています。今でも神社では15歳の男子は 『十五参り(じゅうごまいり)』 13歳の女子は 『十三参り(じゅうさんまいり)』 の御祓いを受けて、元服を迎えるにあたり、神様に奉告と感謝をし、お祓いを受ける習慣があります。
昔はこの儀式が終わると、現在の成人式と同じく男女とも一人前とされ、結婚する事が出来ました。昔の人の結婚が早かったのはこの為です。

現在では、毎年男女とも20歳(各自治体に依り18歳・19歳)の年の1月第2月曜日が「成人の日」となり祝日とされています。これまで無事に成長出来た事を御両親・御家族・地域の皆様・今までお世話になった方々に感謝をしましょう。
皆様御成人されると、社会人として様々な大人としての権利も与えられ成人式を行いますが、それと同時に法律上の責任や義務も生じ、大人らしい行動や言動、考えを自覚する人生の大切な節目と云えます。

平成27年6月、公職選挙法等の一部を改正する法律が成立し、年齢満18歳以上満20歳未満の者が選挙に参加することができること等が公布をされました(平成28年6月19日施行)。

明治時代から今日まで約140年間、日本での成年年齢は20歳と民法で定められていましたが、民法改正により令和4年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられました。これは18歳・19歳の若者にも国政の重要な判断に参加してもらう機会を増やす為と、世界的にも成年年齢を18歳から大人として扱うのが適当ではないかという考えが主流である処に依ります。(令和4年4月1日施行)

成人祓はこの流れをくみ、無事に大人の仲間入りが出来た事を先ずは氏神(うじがみ)さまに感謝の奉告(ほうこく)をし、『今後、大人としてどのように生きていくのか』 その志をたて、目標達成と社会人としての今後の御活躍を願い、お祓いを受け神様の御加護を戴き、さらなる飛躍のお祈りを致しましょう。


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